ホテル風早

亭主日記
Diary

品種改良

2014年03月10日

亭主日記

先日、横浜国大名誉教授で元国際生態学会会長、というより植林の神様で知られる宮脇昭さんから朝6時に呼び出され「このホテルは変わっとるね~、庭に見栄えのする草木が一切無い、いったいどんな経営者がやってる宿か興味があって呼んだよ(笑)」と言われ、続けて「詳細に庭木を調べたが、通常は宿が見栄えを良くするために庭に植栽する品種改良種の植物が全く無く驚いた、山の生態が町中にそのままある珍しい庭だね。わかる人しか気付かない玄人好みの宿で気に入った~」ゲナ。
玄人しか好まぬ宿では困るが、腕のいい職人が仕上げた聚楽塗りの館内や、四季折々に風情が変わる中庭に身を置けば気持ちがゆったり落ち付くのは確か。亭主同様に見栄えはよくなくとも(苦笑)、よくよく見ればなんか味のある宿作りにこれからも邁進したい。