ホテル風早

亭主日記
Diary

長期熟成

2014年04月19日

亭主日記

ノーベル文学賞作家のガルシア・マルケス氏逝去の報が世界を駆け巡る。亭主的には幻想的な氏の小説より「百年の孤独」という小説をお酒にネーミングした「黒木本店」のK社長の顔の方が目に浮かび(笑)、本邦初の革新的な行為に関し質問責めにしたのを懐かしく思い出す。
長期熟成のプレミアム焼酎を発売するにあたり、世界的な支持を得る超有名小説を商品名にしようと、日本の・・九州の・・宮崎の・・片田舎の・・酒蔵の社長が思い立ったこと自体に驚くが、不躾を承知でマルケス氏に直接電話を入れ熱心にくどき、商品名使用の許可を得るやいなや「直接本人にお礼を!」をと即コロンビアに飛び立った際のエピソード等、黒木社長に聞いた話は本当に面白く凄みがあった。
麦や芋等の材料はもちろんのこと、育てるための土づくりからこだわる黒木本店の正統的な酒づくりは、色んなヒントを亭主に与えその後ホテル経営の指針になる。ちなみに黒木本店の米焼酎「野うさぎの走り」は、不思議な国のアリスからイメージを得たもので、作家・中沢新一さんに同名の小説あり。