ホテル風早

亭主日記
Diary

たくまたまげたたまげたたくま

2015年12月05日

亭主日記

先月、パトリアで開催された「小鹿田焼後継者展」で、目の玉が飛び出るほど素晴らしい作品を見て、たまがるやら嬉しいやら。たぶん最年少の後継者だと思うが、二十歳そこそこの「坂本拓磨」作の大皿のすごいこと!
するどいトビカンナの波紋と釉薬のバランスは、滅多に目にする作品ではなく、品格とその造形美の見事さは格別。小鹿田焼三百年の歴史の中でも、百年に一人現れるかどうかの天才の出現に、ブラボーと会場で一人喝采。

後継者展の最初の棚に、その大皿を配置していたこともあり、他の作品がかなり見劣りしたのは、しょうがない。ただし、中には後継者というだけで、なんとなく作陶はしているが、そもそも、小鹿田焼のなんたるかを知らぬ者の作品も散見。困ったコツ!
そんな玉石混合の皿山で、先に生まれただけの連中が、優秀な若者達の邪魔さえせねば、小鹿田焼の未来は明るし(笑)。これからの小鹿田・皿山の深化は、小鹿田焼を40年以上見続けた亭主にとっても、大いなる楽しみになった。
小鹿田・小石原のうまい・へたは「トビカンナ」を見ればすぐわかる。鉋が自由奔放で勢いがあれば、まずは上手(じょうて)、なければ下手(げて)。よ~く見てみよう!