ホテル風早

亭主日記
Diary

段通の宿

2016年07月24日

亭主日記

後継者に仕事をまかせつつある昨今、庭の散水等の作務が亭主の主な仕事になり、創業者にとってはなんかいい感じの日々(笑)。ただし、梅雨明け以来雨が降らぬ中、夕方でも32~3℃以上の中での水撒きはヤオイカン。
そんな過酷な日田の水撒きなれど、今年は庭や露地の青苔が本格的に根付き、成長を始める苔元年になった模様。「這い苔」や「杉苔」が青い絨毯のようにふかふかと厚みを増し、さながら上等な段通のごとし、ええぞエエゾ~。
ホテル創業20周年目にして、やっと本気で成長を始めてくれた、風早の苔類の頑固さに、商いを興し、地域に根付き、成長させる真髄を教えてもらう(笑)。
起業とは将来を見通す涼しい眼力と、世の中に絡みつく粘り強い意志が無ければ、到底成功するものではなし。ただし日本では一度の失敗が致命的になり、復活するのは相当困難(苦笑)。ゆえに亭主が苦労して学んだ、一度も失敗せぬ亭主流実学塾を、少し暇になったらやろうと思うが、失敗しそうではなはだ不安(笑)。困ったこつ!